災害用のサブ回線を契約しても、スマホに設定しなければ意味がありません。ここではGoogle Pixelを例に、2枚目の回線(eSIM)を追加する手順を解説します。

物理的なSIMカードの差し替えが不要なeSIMなら、申し込みからオンラインで完結します。メイン回線を残したまま、サブ回線を追加できるのが「デュアルSIM」です。

対応機種を先に確認する

Googleのヘルプによると、条件は次のとおりです。

条件内容
基本の対応Pixel 3a以降
eSIMを2つ同時に使う場合Pixel 7、Pixel 7 Pro以降
注意日本で購入したPixel 3aでは2つのSIMを使用できません

「物理SIM1枚+eSIM1つ」の組み合わせであればPixel 3a以降で使えますが、eSIMを2つ同時に使いたい場合はPixel 7以降が必要になります。ご自身の端末がどれに当たるか、先に確認してください。

また、契約する通信会社がeSIMに対応しているかどうかも確認が必要です。

eSIMを追加する手順

Google公式ヘルプに記載されている手順は次のとおりです。

  1. 設定アプリを開く
  2. [ネットワークとインターネット] をタップ
  3. [SIM] をタップ
  4. [SIM を追加] をタップ
  5. [eSIM を設定] をタップ
  6. 契約した通信会社の案内に従って進める(QRコードの読み取りなど)

通信会社から届いた案内メールやアプリの指示に沿って進める形になります。申し込み直後に開通作業まで済ませておくのがおすすめです。災害が起きてから設定しようとしても、そのときにネットワークがつながっていなければ開通作業自体ができません。

設定は平常時に済ませておく。 これがサブ回線を持つうえで最も大事なポイントです。

通話・SMS・データ通信をどちらの回線で使うか決める

2回線を入れたあと、どの用途にどちらの回線を使うかを指定します。ここを設定しないと、意図しない回線で通信して料金が発生することがあります。

Googleヘルプによると、[ネットワークとインターネット] → [SIM][プライマリ SIM] で、次の3つをそれぞれ選択します。

設定項目内容
通話電話をかけるときに使う回線
テキスト メッセージSMSを送るときに使う回線
モバイルデータデータ通信に使う回線(1つのSIMのみ

災害用サブ回線として使う場合のおすすめ設定

サブ回線を「普段は使わない予備」として持つ場合、次のようにしておくと事故が起きにくくなります。

  • モバイルデータ:メイン回線を指定する
  • 通話:メイン回線を指定する(または毎回確認する設定にする)
  • テキスト メッセージ:メイン回線を指定する

こうしておけば、サブ回線は待機状態のままになり、意図しない課金が発生しにくくなります。いざメイン回線が不通になったときに、モバイルデータの指定をサブ回線に切り替えればよい、という考え方です。

なお通話については「毎回尋ねる」を選べる設定もあります。誤発信が心配な方はこちらを検討してください。

切り替え手順を紙にメモしておく

これは公式手順ではなく運用上の工夫ですが、切り替え方法を紙に書いて保管しておくことをおすすめします。

災害時は、慌てていて操作を思い出せなかったり、そもそも調べるためのネットワークがつながらなかったりします。「設定 → ネットワークとインターネット → SIM → モバイルデータをサブ回線に変更」と書いたメモが1枚あるだけで、対応速度がまったく変わります。

設定したあとに確認しておきたいこと

サブ回線を追加したら、実際に使えるかを一度テストしておいてください。

  • サブ回線に切り替えてWebサイトが開けるか
  • サブ回線でSMSを受信できるか
  • 電波表示が2本立っているか

「契約したが実は開通していなかった」という状態は、いざというときに気づいても手遅れです。

なお、povo2.0をサブ回線にする場合は180日ごとにトッピングを購入しないと利用停止になるルールがあります。詳しくはpovo2.0を災害用のサブ回線にする方法をご覧ください。テストを兼ねて定期的に通信してみるのは、維持のうえでも理にかなっています。

まとめ

  • Pixelは3a以降でデュアルSIMに対応(eSIM2つ同時はPixel 7以降
  • 手順は 設定 → [ネットワークとインターネット] → [SIM] → [SIM を追加] → [eSIM を設定]
  • [プライマリ SIM] で通話・テキストメッセージ・モバイルデータの回線をそれぞれ指定する
  • サブ回線は待機状態にしておき、いざというときデータ回線を切り替える
  • 設定は平常時に、切り替え方法はメモに残す

サブ回線は「契約しただけ」では備えになりません。設定とテストまで済ませて、はじめて機能します。


この記事の情報について:本記事はGoogle Pixel公式ヘルプの記載をもとに、2026年7月18日時点で確認した内容です。設定メニューの名称や対応機種はOSのバージョンアップにより変更される場合があります。実際の画面表示が異なる場合は、Google公式ヘルプで最新の手順をご確認ください。